基本理念

困難に立ち向かい信念を貫き通す

2023年度
一般社団法人 深川青年会議所
第69代理事長  大西 康太

基本方針

【はじめに】

1951年(昭和26年)に現在の東京青年会議所が設立され1954年(昭和29年)JCI深
川は関恵造先輩により設立以降、修練・友情・奉仕の三信条を基とし運動を行ってきました。しかし
ながら近年会員の減少の傾向が著しく、本年は不本意ながら過去最低の会員数でのスタートとなりま
した。また、社会情勢を見ても新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響、北欧の紛争により
社会が大きく変わっていくのを多くの人が目の当たりにしています。我々の住む北空知も例外ではな
く、様々な行事や祭りの縮小や自粛、物価高騰による企業や農業の圧迫など多くの課題や困難が見受
けられております。

本年のスローガンに歳寒松柏という言葉を掲げました。厳しい冬の時期にも、松や柏の木は緑葉を
付けるように、困難に負けず信念を貫き通すことを意味します。我々会員一同少数ではありますが明
確な志を持ち活動を止めず、北空知管内の課題に立ち向かう事業、なにより会の存続のため会員拡大
活動を全力で執り行ってまいります。

【組織力の強化】

前年度は直前理事長森井泰樹君の下、I am HERO ~一人ひとりが主役の世界へ~のスローガンを掲
げ数多くの事業、活動を通じ会員一同の資質が大いに高められたと感じております。現にここ数年に
入会した会員の事業構築、計画書の中身は、私が入会した当初より遥かに練度の高いものであると感
銘しております。
本年度も引き続き会員の資質を向上させることのできる例会事業を構築し、会員一人一人がJC の
みならず地域の担い手となれるよう錬磨研鑽してまいります。

【会員拡大】

冒頭でも申しましたように、当会は過去最低の人数となっております。深川青年会議所も全盛期は
70人以上の会員が所属しておりましたが、現在はその七分の一以下となっております。少子高齢化
の時代とは言え、非常に危機的状況に瀕しております。いかに素晴らしい事業計画などを発案しても、
実行できる人間が存在しないと宝の持ち腐れとなってしまいます。
歴史ある深川青年会議所を今後も存続させるために、また活動の幅を向上させるためにも、北空知
全域への会員拡大運動を年間の事業に組み入れ全身全霊で行います。

【地域開発】

北空知には基幹産業である農業をはじめ様々な企業が存在しますが、近年担い手の減少や企業の従
業員不足が顕著に目立ってきております。また、地元の高校生や大学生の多くが地方に転出する傾向
にあるのも残念でなりません。
当会は北空知全域の魅力ある基幹産業や企業を多くの若者に発信し担い手不足の解消の一助となれ
るよう、それに合わせて人口減少の歯止めとなれる事業を展開します。

【青少年育成】

ここ数年の新型コロナウイルスの影響により北空知全域のイベント、お祭りなどは縮小、または中
止せざるを得ない状況となりました。この影響は当会にも大きく、前任の理事長や委員長が計画した
事業も中止をせざるを得ず大変無念であったと存じます。
しかし一番思うことは、多感の時期に様々なイベントを体験できず外出すら自由にできなかった青少
年の子どもたちではないでしょうか。
我々青年会議所メンバー一同は、昨年度より復活しつつある地域のイベントや祭りに積極的に参画
し、社会情勢を鑑みながら青少年へ笑顔と人同士が接する機会を与えられるよう活動してまいります。

【結びに】

本年度は当会のターニングポイントであります。場合によっては会の存続すら危うい状況でありま
す。しかしながら、戦後の動乱が収まらない中、深川青年会議所を設立した先輩諸兄の御苦労を考え
ればなしえないことではないはずです。次世代の礎となるためにも会員一同気を引き締めて行動しつ
つも、会員同士がJC 活動を楽しんでいる姿を地域住民の皆様に見てもらい、それをきっかけに新入
会員が一人でも多く入会してもらえますよう邁進してまいります。

委員長所信

知者利仁(ちしゃりじん)委員会

委員長  江利山 悠矢

【委員長所信】

私の出身は砂川市、会社所在地は札幌市、住まいは岩見沢市という北空知地域に直接の関わりが無いのですがこの一般社団法人深川青年会議所(以下JCI深川)に入会したのかと申しますと2021年の暮れに少林寺拳法の師である森井直前理事長より「2022年度理事長となるからJCI深川に入会しないか?」とのお誘いを頂きました。尊敬している師匠より直々のお誘いを頂き、喜び勇んで入会させて頂きました。

昨年度は青年会議所だけではなく北空知地域のこともわからないことだらけのスタートでしたが、多くの事業に携わり、たくさんの感謝と笑顔に触れる事ができ、とてもやりがいと充実感を味わうことができた一年でした。このような経験をさせて頂いたことに感謝し、このご恩を本委員会の事業を通して北空知地域にお返しできるよう懸命に責務を果たしていく所存でございます。

今年度JCI深川のスローガンは「歳寒松柏~逆境を耐え次世代へ」です。この中国の哲学者、「孔子」の「論語」からの引用に、私も同じく論語より「仁徳のない者は逆境に耐えることができず、また、長く安定を築くこともできない。仁徳のある者は安らかな営みを築き、知恵ある者は仁徳をどこに利用すればいいか理解している。」という教えから知者利仁委員会としました。

私もJCI深川に入会するまで、北空知にこんなにも多くの魅力ある基幹産業や企業、生産物や商品があるということを知りませんでした。しかし、地域の問題点として担い手の不足や企業の若手従業員不足がありその解決の一助とするべく、北空知地域の魅力を若者中心に発信する地域開発事業を行います。長期的にU ターン・Iターン就職による転入による人口減少の歯止めとなれる効果を期待します。

青少年育成においては新型コロナウイルスの影響により学校によっては遠足や修学旅行などの行事やイベントもできず、多感の時期に自由に外出すらできなかった子供たちが多くいるという問題に対して、地域社会と交流する機会を提供し、コミュニケーション能力をはじめとした社会性を育むことにより子どもたちの笑顔があふれる地域社会の起点となる事業を行います。

アカデミー事業では、会員拡大に重きを置いている背景より、新入会員のモチベーションの向上とJCⅠ深川会員同士がJC 活動を楽しむことによって新入会員の継続的な活動への参加を促しさらなる新入会員の興味付けになるような事業を行います。

結びに、北空知地域に直接の関わりが無い私ですがその分、独自の視点を活かして常に知恵を絞り、仁徳の心構えを忘れず、逆境に負けない人とはどうあるべきかを示し、深川市をはじめ北空知管内の課題に取り組んでいきます。

【事業計画】

  • 地域開発に関すること
  • 青少年育成に関すること
  • アカデミー事業に関すること